この記事では、自宅で簡単にできる不動産の査定方法とその注意点、実際に売却をする際の準備方法や手順をわかりやすく解説しています。
そのため、まだ正式に不動産の売却を決めていない人からすでに売却する意思を固めた人まで、不動産売却の流れやポイントが理解できるでしょう。不動産売却の際にはぜひ参考にしてみてください。
自宅で査定できるおすすめの査定方法
不動産の査定が自宅でできるおすすめの方法を紹介しましょう。査定方法には、主に以下の4つがあります。
- AI査定
- 査定アプリ
- 一括査定サイト
- 不動産ポータル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
AI査定
AI査定とは、AIが不動産を査定してくれるツールです。不動産会社へ依頼すると数日かかかることもある査定結果も、AI査定ではすぐにわかる、という特徴があります。
AI査定には以下のメリット、デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・査定結果がすぐにわかる ・匿名で査定ができる | ・過去のデータから査定価格を算出するため、現在の取引価格や市場動向を正確に反映しきれないことがある |
査定アプリ
査定アプリとは、スマホに入れて査定ができるアプリのことです。いわばAI査定のアプリバージョンです。
スマートフォンでも手軽に不動産の査定をすることができるので、思い立った時やスキマ時間にも査定ができる、という特徴があります。
査定アプリには以下のメリット、デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・手軽にスマートフォンで査定ができ、結果もすぐわかる ・匿名で査定ができる | ・査定価格はあくまでも簡易的な目安である |
一括査定サイト
一括査定サイトとは、査定依頼を複数の不動産会社へ一度に依頼できるサービスです。
不動産会社へ査定を依頼するため、実際に売却できる価格に近い価格が提示されやすいことが特徴です。売却を真剣に考えている人にはおすすめの方法です。
一括査定サイトのメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・複数の不動産会社の査定価格を比較でき、自分に合った不動産会社を見つけられる可能性がある | ・複数の不動産会社から連絡を受けるので、わずらわしいことがある |
一括査定サイトでのおすすめには、イエカカクの一括見積もりがあります。イエカカクの一括見積もりは、ネット上で最大6社に査定依頼が可能です。また、査定依頼は完全無料で最短60秒あればできるので、空き時間で自分に合う不動産会社を探してみてはいかがでしょうか。
不動産ポータル
不動産ポータルとは、複数の不動産会社が所有や仲介をする物件情報を多数公開している広告サイトです。
不動産ポータルを使って近隣不動産の取引価格を調べると、売りたい物件の売却価格の相場の目安がわかることが特徴です。
不動産ポータルのメリット、デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・売却価格の相場の目安がわかる | ・査定価格は物件の状態によって変動するため、あくまでも目安である |
自宅で査定を行う際の注意点
自宅で査定を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- 査定価格は売却価格ではない
- 実際に不動産を売却する際は不動産会社に査定してもらう必要がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
査定価格は売却価格ではない
不動産を売却するには査定は必須ですが、自宅で査定した査定価格はあくまでも目安です。実際の売却価格とは必ずしも一致しないことがある点に注意しましょう。
自宅査定は不動産会社が実際に物件を見て査定したわけではないので、現地で物件を見なければわからない点などについては査定価格に反映されていないからです。
実際に不動産を売却する際は不動産会社に査定してもらう必要がある
近隣不動産の価格相場を調べて、実際に不動産を売却することが確定した場合には、より正確な情報が得られるように不動産会社に現地へ来てもらい査定してもらう必要があるでしょう。
現地で実際の物件を見てもらうと、実際に売れる価格を査定してもらえる可能性が高くなり、効率的に売却準備を進めることができるでしょう。
では、不動産会社で査定してもらう場合の準備やポイントを次章で紹介していきましょう。
不動産会社で査定を行う手順
不動産会社で査定を行う手順は以下のとおりです。それぞれ詳しく説明しましょう。
- 一括査定をする
- 訪問査定を受ける
1.一括査定をする
自分に合い、かつ信頼できる不動産会社を見つけることが不動産売却の第一歩です。とはいえ、数多くの不動産会社の中から探すのは大変です。まずは一括査定を行って、自分に合う不動産会社を探してみましょう。
一括査定サイトでは、イエカカクの一括見積もりがおすすめです。イエカカクでは、ネット上で最大6社に無料で査定依頼ができます。お客様からクレームの多い業者は除かれているため、優良な不動産会社が集結しているのも特徴です。
2.訪問査定を受ける
一括査定で査定結果を比較して、自分に合いそうな不動産会社を選んで訪問査定を依頼してみましょう。訪問査定では、より正確な査定をしてもらえると同時に、不動産会社の担当者との対応や相性を実際に確認することができるよい機会になります。
不動産の査定を依頼する前にしておくべき準備
不動産の査定(訪問査定)を依頼する前に準備しておくべきことは、次のようなことがあります。
- 住宅ローンの残高の確認
- 必要な書類の準備
- 相場の確認
- 家の修繕履歴の確認
- 土地の境界線の確認
つまり、不動産の物件にかかわること(建物の修繕履歴・土地の境界線・売却価格相場など)、および事務手続きにかかわること(住宅ローン残高・必要書類)に対する確認や準備です。
住宅ローンの残高の確認
住宅ローン残高の確認は、不動産の査定(訪問査定)を依頼する前にしておくべき準備のひとつです。
不動産を売却する際には、残債を全額一括返済する必要があるからです。不動産を売却して残債を完済できることが重要なので、住宅ローン残高は売却価格の最低ラインともいえます。
住宅ローンを借りた銀行が発行する「住宅ローン残高証明書」で確認できます。発行のタイミングは銀行によって異なるので、最新のものをチェックしましょう。わからなければ銀行へ問い合わせてみるとよいでしょう。
必要な書類の準備
必要な書類の準備は不動産の査定(訪問査定)を依頼する前にしておくべき準備のひとつです。以下の必要書類は不動産引渡し時に必要になります。すべてそろっていなければ売却できないわけではないですが、それぞれの有無はすぐに不動産会社へ伝えられるようにしておきましょう。
【戸建の査定に必要な書類】
書類 | 概要 |
---|---|
土地実測図 | 実際の測量結果に基づいて作られた土地の面積、または高低に関する図面 |
土地の境界が確認できる書類 | 登記事項証明書(登記簿謄本)や地積測量図など |
越境の覚書 | もしあれば |
建物の設計図書 | 確認申請図または竣工図等の建物図面 |
建築確認申請書および建築確認済証 | 建築物が建築基準法・条例等に適合しているか審査を受けるために建築主が役所などに提出する書類、およびそれをクリアした場合の証明書 |
検査済証 | 建築基準法で定められた「建築確認、中間検査、完了検査」がすべて完了し、その建物が法律の基準に適合していることが認められたときに交付される書類 |
【マンションの査定に必要な書類】
書類 | 概要 |
---|---|
分譲時のパンフレット | マンション販売業者などが作成した分譲用のパンフレット |
管理規約 | マンションの管理・使用について所有者相互間で取り決めた規則 |
使用細則 | 管理規約に基づいて設定される共同生活上の詳細なルール |
売却相場の確認
相場の確認は不動産の査定(訪問査定)を依頼する前にしておくべき準備のひとつです。
事前に不動産相場を調べておけば、不動産会社の査定額との比較もスムーズに行えて提示された査定額が適正なのかが判断しやすいでしょう。特に住宅ローンの残債がある場合は、残債を上回る売却価格に設定できるかどうかを確認することが必要です。
不動産会社の訪問査定は、より実態に則した査定額になることが期待されるので、物件をより高く売るための工夫などがあれば合わせて聞きながら円滑に売却をすすめましょう。
家の修繕履歴の確認
家の修繕履歴の確認は、円滑な売却を行うために不動産の査定(訪問査定)を依頼する前にしておくべき準備のひとつです。
修繕履歴とは、「外壁塗装」などの維持修繕を定期的に行った記録です。建物の価値を維持するための行為なので、買主や不動産会社に好印象を与える材料になります。
過去の修繕時の領収書などをもとに、維持修繕の時期と内容を時系列にまとめておきましょう。
土地の境界線の確認
戸建の場合は、土地の境界線の確認は不動産の査定(訪問査定)を依頼する前にしておくべき準備のひとつです。
登記事項証明書(登記簿謄本)や地積測量図などの土地の境界がわかる書類で確認しておきましょう。
不動産の査定を行う際のポイント
不動産の査定を行う際には、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 査定の際は希望をきちんと伝える
- 家のアピールポイントや瑕疵は正直に伝える
- 査定価格は根拠を尋ねて説明してもらう
複数の不動産会社に査定を依頼する
複数の不動産会社に査定を依頼することが、不動産の査定を行う際のポイントのひとつです。不動産の査定の仕方は不動産会社によってさまざまなため、同じ物件でも査定価格にはバラつきがあるからです。
かといって単に査定価格が高ければよいわけではなく、市場水準より高過ぎれば売却まで時間がかかることもあります。不動産会社が提示した査定額は適正か、その査定額で売却する場合に売却成立までどれくらいの期間がかかるのか、業者の営業力や売却実績にも注意しながら比較しましょう。
複数の不動産会社で査定を依頼する際は、最大6社に無料で査定依頼ができるイエカカクの一括見積もりが便利です。お客様からクレームの多い業者は除かれているため、優良な不動産会社が集結しているのも魅力です。
査定の際に希望を伝える
自分の希望通りの売却を成立させるためには、希望内容を査定の際にきちんと伝えることが大事です。例えば、急いで売りたいのにその旨を伝えずに高価格で売り出してしまうと、なかなか売れずに最終的には希望よりも大幅な低価格で売却することにもなりかねません。
「売却時期」と「希望価格」ははっきり伝えておきましょう。次の住居や移動時期が決まっている場合は「売却時期」を優先し、売却時期を問わない場合は、「希望価格」を優先して販売活動を行ってもらうこともできるでしょう。
家のアピールポイントや瑕疵は正直に伝える
適切な価格で販売し、売却後のトラブルを避けるために、家のアピールポイントや瑕疵は正直に伝えることが大事です。
家のアピールポイントは査定額にプラスの効果をもたらし、瑕疵はマイナスの評価をもたらし、いずれも適正な査定価格に影響します。重要なことは真実を伝えることです。そうすれば、売主と買主双方が納得のいく取引につながり、買主や不動産会社とのトラブルを未然に防げるでしょう。
建物のアピールポイントは、建物状況、住宅性能、耐震基準、瑕疵保険、増改築工事などに関する証明書や報告書があるとプラスの効果をもたらす可能性が高くなります。
一方、売主は契約不適合責任を負うため、売却後に壁のひび割れや雨漏りなどが見つかり、物件が有すべき品質を欠くと、修繕や損害賠償を求められることが認められています。
査定価格は根拠を尋ねて説明してもらう
査定価格は不動産会社によって異なることもあるため、査定価格の根拠を尋ねて説明してもらうことが大事です。そうすることで、その不動産会社の特色やどのような点を重視して査定をしているのかがわかり、信頼できる不動産会社であるかを見極めるヒントになることもあります。
納得のいく説明をしてくれる業者であれば、納得できる売却へつながる可能性が高まります。不動産の売却は、金額的にも大きな取引になるため、販売実績が多くトラブルの少ない信頼できる業者に任せるとよいでしょう。
不動産を売却するまでの流れ
不動産を売却するまでの流れを紹介します。
- 不動産の相場を調べる
AI査定や不動産ポータル査定などを利用して、まずは不動産のおおよその相場を知るところから始めます。 - 不動産業者に査定を依頼する
一括サイトを利用して、複数の不動産会社へ見積もりを依頼します。 - 不動産業者を選ぶ
査定結果をもとに自分に合う不動産業者を選び、訪問査定を依頼します。 - 条件を確認する
複数の訪問査定により、詳しい査定価格やその根拠、売却にかかる期間、契約に必要な書類などを確認します。 - 売買契約を締結する
自分に合う不動産会社を選択し、売買契約を結びます。 - 決済・不動産の引き渡しを行う
不動産売却の取引が成立したら、決済を完了し不動産を引渡して売却は終了です。
自宅で査定するならイエカカクがおすすめ
家を売却する際は、市場価格に基づく適正な査定額を提示してくれて信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。販売実績が豊富にある、親身に対応してくれる担当者がいる、など優先する条件をもとに選択しましょう。
とはいえ、無数にある不動産会社の中から、自分に合う業者を見つけるのは容易なことではありません。そんな時に役立つのがイエカカクの一括見積もりです。
イエカカクの一括見積もりは、ネット上で最大6社に完全無料で査定依頼ができます。さらにお客様からクレームの多い業者は除かれているため、優良な不動産会社が集結しているのも魅力です。
イエカカクの査定依頼は、最短60秒でできるので空き時間でも試すことができます。依頼した不動産会社から査定結果がきたら、あとはその結果を比較するだけ。一度に6社が比較できるので効率的です。
まずは、イエカカクの一括見積もりで自分に合う不動産会社を探してみませんか。